和歌山と長野の建築事務所アトリエ・アースワークのスタッフブログ

和歌山と長野・安曇野の建築事務所。 「人・街・家族に優しい家づくり」を大切に活動しています。

北欧の暮らし、家具のお話を伺いました。(2)

こんにちは。
スイレンの花も咲き、ちょっと春の香りがしてきました。

さて、今日は、先日1/25にUPした「北欧の暮らし、家具のお話を伺いました。(1)」の続き。

北欧家具についてお聞きした事をお伝えしようと思います。

お話して下さった小林さんがお勤めのスカンジナビアン・リビングさんが
一緒にお仕事をされている会社の一つが「PPモブラー社」。

PPモブラー社はなんといっても「ザ・チェア」という名作中の名作椅子(!)を
生み出した会社です。


(ザ・チェアは写真右側の椅子。撮影は2012年竣工の住宅「SDIL」です。)

PPモブラー社はデンマークの家具メーカーで、
環境意識が高く、材料へのこだわりを持った会社です。
例えば、
・木を1本伐採するごとに3本植樹をする。
・根っこから抜く。(次の苗を植えられるように)
・地場の木を使う。(エネルギーを浪費しないため)
などなどの自社の決まりを持っています。


(「根っこから抜く」というのは言葉ほど簡単な事ではなく、
樹齢百年の木の根がどんな張り方をしているか…
少し想像してみると、それが容易ではないことかが分かりますね。)


また、作業が機械化しても、椅子が大量生産できるようになった訳ではなく、
職人がかける時間は変わらないといいます。
機械で時間短縮できる分、細部に時間がかけられるようになったそうで、
手作業は今も行っているとのこと。


こういった家具づくりへのこだわりは、
「木が生きて来た分だけ、使ってもらえるような家具」を造りたい
という信念を持っているからで、
100年、200年と時代を超えた強度とデザインを目指しているといいます。


このように、デザイナーや職人のこだわりや、
手間ひまをかけて制作しているため、
大量に生産された物と比べると
決して簡単に手に入れられる値段ではありません。
それでもこのような会社がちゃんと残ってゆけるように、
よい製品を世界に広めて行きたいと小林さんはおっしゃっていました。


小林さんの仕事への考え方、
PPモブラー社の自然への真摯な姿勢とともに
学ぶ所が多いお話でした。




JUGEMテーマ:北欧インテリア

スポンサーサイト



そとはま保育所に「子どもミュージアムがやってきた!」

早いもので1月ももう終盤。
今日は一段と寒く感じますね。


さて、昨日はそとはま保育所で
「子どもミュージアムがやってきた!」という
移動ミュージアム&ワークショップが催されました。

子どもミュージアムとは、
自由に触れ、遊ぶことができる体験型展示。
子ども達が楽しく遊びながら学ぶことで、
感性や考える力を豊かに育て、「生活力」を身につける事を目的をされています。
今回はこの「子どもミュージアムを作る会」の代表町田さんを
お招きしてのイベントでした。



これは保育所の中に、お家を作ろう!としているところ。
ちゃんと人が入れるお家をみんなで組み立てます。



(写真が横で失礼します。。)
これはみんなでお買い物をしよう!としています。
陳列された商品たちを前に、カゴを片手にお買い物。



(コチラも写真が横ですが…)
かごに入れた後はもちろんお会計!
本物のレジを前に、ちゃんと並んで順番を待ち。



大きな積み木でも遊びます!
脚立にのって、高く積み上げて行きます。



園児だけでなく、地域の子どもに開放し、催された今回のイベント。
沢山の子ども達にお越し頂き、楽しんでいただけたようです(^^)

保育所を活用して頂き、私たちも嬉しく思います。

----------------------------------------------
そとはま保育所についてはHPでもご紹介していますので、
こちらもご覧下さい!
"大屋根が包む子ども達の居場所「有田市立そとはま保育所」"



JUGEMテーマ:住宅設計

北欧の暮らし、家具のお話を伺いました。(1)

 みなさんこんにちは。
スタッフMです。

さて昨日はデンマークに本社を持ち、
北欧家具を取り扱う会社[スカンジナビアンリビング]の方から、
北欧の暮らし、そして家具のお話を伺う機会に恵まれました。

じつは弊社所長も北欧の国々や暮らし、建築や家具をとても尊敬していて、
その良さを我々がつくる建築に取り入れたいと考えています。
ですので、今回の機会はとても興味深いものでした。

心に残るお話がいくつもあったので、
ご紹介できれば…と思います。

----------------------------------------------------

お話して下さったのは、関西支店にお勤めの小林さん。
まず印象に残ったのは、小林さんは「ヒュッテな暮らし」
("ヒュッテ"とはデンマーク語で"快適な場所、くつろげる場所"という意味)
をとても大切にしていらしゃるということ。
そして、そのお手本はデンマークにあるということです。

ヨーロッパは寒い気候のため、家に籠る日が多く、自ずと室内空間の重要性が高まります。
小林さんは現地の方の暮らしを見て、
いつでも家の中が整っている事、
インテリアにその人らしさが現れていることを感じたそうです。
デンマークでは、「物を極力少なくし、一生物を選ぶ」ことを大切にしているとのこと。


例に挙げてくださったのが、ベッドリネン。
日本だと、お店で気に入ったのを選び、購入。
そして傷んでしまえば新しいのをまた購入というサイクルですが、
ひと味違った買い方があるのだとか。

「ベッドリネンが欲しい」となったとき、お店の方が自宅に来られるそうです。
そして家の様子、暮らしの様子を見て、
「このお家にはこれが合うのでは」と提案してくださるそうです。

「たかがベッドリネンに!」と思うかもしれません。
しかし、オーダーメイドで手に入れたリネンは、
10年経っても傷むことなく使う事ができるそうです。


自分でお店に脚を運んで商品を選ぶのはもちろん楽しい事ですし、
インテリアを好きなもので構成させるのも楽しいです。
しかし、「10年、20年と飽きる事なくずっと大切に使えるものを選ぶ」という視点で
考えた時、プロの意見は参考にすべきものかも知れません。


また、仕事の仕方も日本と違っていて、
仕事を終えると帰宅し、食事する訳ですが、
残業がある場合も、いったん家に帰って食事をし、仕事に戻るのだとか。
夜遅くまで仕事をすることはよしとされておらず、
「効率よく仕事し、しっかりを生活をする」ことが大事をされています。

----------------------------------------------------

こんな暮らしに憧れる!と思いながら、なかなか実践できないもの。
理想的な暮らしが日常として行われている姿に驚きがありました。


続いてお話くださったのは、「PPモブラー社」という家具メーカーについて。
名作中の名作椅子!"ザ・チェア"を生み出した会社です。
その話は次回のブログでお話できればと思います。

それでは。


JUGEMテーマ:住宅設計

「スズムシ荘」上棟しました!

一昨日より昨日、
昨日より今日と、
日が経つにつれ益々寒くなっていきます1月ですが、
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、長野で工事中の住宅「スズムシ荘」が無事上棟いたしました!
和歌山でも相当寒いこの冬、
スズムシ荘はどんな風景が広がっているのか…といいますと、



周りの田んぼは一面雪景色!遠くの山脈には雪が積もっております。
美しいですね。

建物はどうかというと…



雪が吹き込んでくるのを防ぐため、シートに覆われています。
外観のお披露目はもうちょっと先になりそうですが、
建物の形が立上がり、こんもりした屋根がはっきり分かりますね。


こんもりした屋根の部分、
内部からはこのようになっています。



最終的には天井を張ってしまうので構造が見えるのは今だけ。
この部分はちょっと複雑な屋根の架け方をしているのですが、
キレイに納まっています。


監督さん、職人さん、引き続き事故のないようよろしくお願い致します!

JUGEMテーマ:住宅設計
 

和歌山の家「Looking for M」上棟式が行われました!



 2013年初エントリーです。
皆さまあけましておめでとうございます。
東京で大雪が記録されるなど、不安定な天候ですがいかがお過ごしでしょうか。


さて、事務所で新年最初の祭祀事、和歌山で工事中のお家の上棟式が行われました。
当日はお施主さまはじめ、ご両親やお姉さんのご家族一同がお集り下さり、
沢山の人が見守る中骨組みが立ち上がってきました。

基礎が立ち上がった時点では
「狭いかな…」
と心配なさっていたお施主さまですが、
立体的に立ち上がってくる姿をみて、「充分!」と満足して頂けました(^^)

社長、監督さんはじめ、棟梁、工事に関わってくださっているすべての職人さん達のおかげで
無事に棟上げすることができ、
事故なく上棟式を迎えることができました。
この度は本当におめでとうございます。



このお家には、お客さんが「わぁっ」と驚くような、
お施主さまこだわりの仕掛けが詰まっています。
その"仕掛け"を楽しんでもらえるよう、お家には「Looking for M」("M"を探せ!)
と名付けました。
遊び心が感じられる名前でしょう??
お施主さまにも気に入ってもらえました(^^)

さあ、これからどんどん形になってゆきます!
私たちもここでまた気持ちを引き締めていきたいと思います。
最後まで安全第一に、工事をよろしくお願い致します。


----------------------------------------------------------------

過去の実作はアトリエ・アースワークのHPからご覧頂けますので
こちらもどうぞ。

JUGEMテーマ:住宅設計